ジャングル・クルーズの主人公があまりにも地雷過ぎて久々に文章書いた

皆さんこんにちは。ノスタルジーです。皆さん、映画は見てますでしょうか。私はそこそこ見てます。さすがに年100本とかは無理ですが。というわけで、さっそく本題。

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皆さん、ジャングル・クルーズは見たでしょうか?私もこの映画を見てきたのですが、それはもうなんというかあまりにも主人公のリリーが不快すぎて映画全体としての評価を下げてしまう結果になってしまったので、珍しくこうして筆を執ってみました。ほとんど愚痴で構成されているので、そういうものが苦手ならブラウザバック推奨。また、ネタバレをガチガチに含んでいるので未見の人もブラウザバック推奨。

 

 

・あまりにも自我が強すぎる

最大にして一番の問題点。主人公である植物博士のリリーは非常にアクティブな人物で、その行動力で周りの人物を引っ張っていく…という構造になっているのですが、これがもうアクティブどころかもはや暴走列車!自分さえよければ周りの意見はほぼ聞きませんし、自分がやりたいことのためなら周りが迷惑を被ることを一切躊躇しません。

"安全だが時間のかかる航路"か"早く到達する代わりに危険な航路"を選択するシーンがありますが、彼女は強迫的なまでに後者を主張し、案の定ピンチに陥ります。その際、同行人であるマクレガーの心配はほぼしませんし、ピンチを切り抜けたら「でも楽しかった」などと開き直ります。お前フランクいなかったら楽しいどころか死んでたけど…

物語後半、彼女が苦手な泳ぎに挑戦するシーンでフランクによる酸素供給がトラブルによって遅れたことをヒステリックに責めたシーンで「あっこいつこの期に及んで自分のことしか考えてないんだな…」と感じてしまいました。

 

・彼女の行動の是非

彼女の行動力の表れか、目的のためならピッキングや盗みなどの犯罪行為やモラルを問われるような行為が何のためらいもなく実行されるのも本作の特徴の一つです。私が特に気になったのは「あんな狭い籠に動物たちが入れられているなんてかわいそう!私が解放する!!」という動機で描かれる動物開放シーン。動物たちを無節操に開放して自然の生態系はどうなるのかだとか、考えたことあります?彼女自身が奴隷として売られそうになったというストーリーを考えてもなお短絡的に見えましたし、特に本筋に影響したりするシーンでもないので、「おっ動物愛護団体へのすり寄りか?」としか感じられませんでした。主人公が必ずしも清廉潔白である必要はありませんが、主人公の素行の悪さが面白さに繋がらないのであれば単純に不快になるだけです。

 

・なあなあで許されてしまう作風

2時間以上に渡って好き放題するリリーですが、なーーーんだかんだで色々あったので彼女自身の成長は(泳ぎに挑戦するシーン以外は)殆ど描かれません。船長のフランクとはぎゃーぎゃーいがみ合ってたらいつの間にかいい雰囲気になってて結ばれてたし(吊り橋効果以外の何物にも見えない)、弟のマクレガーに対しては終盤の骨折までほぼフォローがありません。終始ヘタレな三枚目として描かれるマクレガーですが、あんな狂人にずっとついていく彼は本当に強いと思います。俺だったら縁を切ってる。

 

・「強い女性像」に対するマンネリ感

これはクルエラを見た時にも感じたことなんですが、「誰かに頼らない強い女性を描く!男性だけじゃなくて女性も強いんだ!」みたいなメッセージ自体がもはや陳腐化している印象があります。LGBT等考慮するのは大いに結構ですが、それが映画としての面白さに繋がらなければすべてが台無しになってしまいます。これは私の個人的な意見ですが、そろそろ「強い女性像」から脱却して新しい価値観を示してほしいと思いました。

 

という愚痴でした。かなり文章としてはグチャグチャだけどなんか書いたらすっきりしました。ありがとう。

ここまで主人公のことはボロクソに言ってきましたが、アトラクションの映画化という企画自体は面白いなと思いましたし、映画を通して自分も冒険をしている!という没入感は結構あったので、どんなに主人公がカスでも全く気にならないという人なら見てもいいかな、とは思います。問題はこの映画を見るまでは自分も"そう"だと思っていたことなんですけどね…

 

おわり